STORY
1918年、ビルマのラングーン。大英帝国の公務員エドワードと結婚するために婚約者モリーは現地を訪れるが、エドワードはモリーが到着する直前に姿を消してしまう。逃げる男と追う女の、ロマンティックでコミカルでメランコリックなアジアを巡る大旅行の行方は…。
STAFF
監督・共同脚本
ミゲル・ゴメス
Miguel Gomes
1972年、ポルトガル・リスボン生まれ。リスボン映画演劇学校で学び、映画評論家としてキャリアをスタートさせた後、1999年に短編『Meanwhile(英題)』、2004年に長編デビュー作『自分に見合った顔』を発表。続く『私たちの好きな八月』(08)は、カンヌ国際映画祭監督週間で上映。2012年には『熱波』で、ベルリン国際映画祭の国際批評家連盟賞とアルフレッド・バウアー賞を受賞し、国際的な名声を確立した。「千夜一夜物語」をモチーフに、現代のポルトガルを6時間超えの3部作で描いた『アラビアン・ナイト』(15)、妻・モーレン・ファゼンデイロと共同監督を務めた『ツガチハ日記』(21)は、カンヌ国際映画祭監督週間で上映。長編第6作目となる本作『グランドツアー』(24)は、カンヌ国際映画祭コンペティション部門でプレミア上映され、監督賞を受賞するなど高い評価を獲得した。現在は、ブラジルの作家エウクリデス・ダ・クーニャの著書に基づく『Savagery』、そしてフランスの漫画家・イラストレーターであるブレックスボレックスのグラフィック・ノベルを原作とする『Cantiga』に取り組んでいる。
FILMOGRAPHY
1999年 『Meanwhile(英題)』短編
2000年 『A Christmas Inventory(英題)』短編
2002年 『Thirty-One Means Trouble(英題)』短編
2002年 『Kalkitos(英題)』短編
2004年 『自分に見合った顔』
2006年 『Canticle of All Creatures(英題)』
2008年 『私たちの好きな八月』
2012年 『熱波』
2013年 『贖罪』短編
2015年 『アラビアン・ナイト 第1部 休息のない人々』
2015年 『アラビアン・ナイト 第2部 孤独な人々』
2015年 『アラビアン・ナイト 第3部 魅了された人々』
2021年 『ツガチハ日記』
2024年 『グランドツアー』
アソシエイト・プロデューサー
近浦啓
Kei Chika-Ura
映画監督。2018年、『コンプリシティ/優しい共犯』で長編映画監督としてデビュー。第43回トロント国際映画祭でのワールドプレミアを皮切りに、第23回釜山国際映画祭、第69回ベルリン国際映画祭など、多くの国際映画祭に選出され、日本では第19回東京フィルメックスで観客賞を受賞。2020年に全国劇場公開された。2023年、長編第2作『大いなる不在(英題:GREAT ABSENCE)』が完成し、第48回トロント国際映画祭、第71回サン・セバスティアン国際映画祭、共にコンペティション部 門にノミネートされる。サン・セバスティアン国際映画祭では、最優秀俳優賞(藤竜也)、アテネオ・ギプスコアノ賞のダブル受賞を果たす。翌年2024年、USプレミア上映の第67回サンフランシスコ国際映画祭では、長編実写映画コンペティションの最高賞であるグローバル・ビジョンアワードを受賞。